職場では、強いストレスを受けながら、日常の作業をこなしていることはよくあります。
苦手な人と仕事をこなさなければならなかったり、指導者から常に叱責され続けたり、自分の能力ではやりきれない仕事を任されたりします。
同じ仕事をしていても、ストレスを感じる人と感じない人といますし、少しのストレスですぐに体調を崩してしまう人などもいます。
ストレスを感じることがやむをえないならば、自分はどのくらいまでのストレスに耐えられるかを把握しておくことが大切です。
多大なストレスを受けきれずにいると・・・
体の具合が悪くなったり、メンタルの病になってしまうことがあります。
多くの人は、ストレスを抱えきれなくなると体調や思考に変化が現れますので、早いうちに気づけるようにしましょう。
もうだめだというところまでストレスを貯め込みながら、対策を立てずに我慢を続けていると、こらえきれなくなって、反動が来てしまうでしょう。
その上、ストレスのせいで身体トラブルが起きたとしても、ストレスのせいだと気づけないこともあり、そうなるとストレス源対策もできず、休むことしかできない場合もあります。
本当はストレスのせいなのに、吐き気やめまい、疲れがとれない、意欲が出ないといった症状自体は、身体的な不調であり休んでいれば治ると判断されがちです。
ストレスが原因で起きる症状
身体的症状
肩こりや頭痛、腰痛などの身体の痛み
ストレスは自律神経を過剰に刺激し血圧を上げてしまいます。
それにより肩こりや頭痛、腰痛といったさまざまな部位の痛みを引き起こします。
運動不足や長時間のデスクワークだけでなく、ストレスがこうした痛みの原因である可能性もあります。
めまいや耳鳴り・睡眠不足
自律神経のバランスが乱れることで、めまいや耳鳴り、ふらつきといった症状が引き起こされることもあります。
またストレスを受けて交感神経が優位となり、副交感神経への切り替えが上手くいかずリラックス状態になりにくくなります。
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めてしまう、眠気がとれないなどの不眠状態へとなります。
吐き気や胃痛、下痢や便秘
交感神経の乱れにより副交感神経が優位にならず、腸や内臓の動きが悪くなります。
また腹圧が高くなることで胃の中の物が逆流したり、胃酸が過剰に分泌されたりして、食道炎や胃炎となることもあります。
精神的症状
憂うつ感
自律神経の乱れは精神にも影響を与え、「何をしても気分が落ち込んだまま」「動くことが億劫」といった憂うつ感を引き起こすことがあります。
不安・緊張感
常に不安や緊張感を覚えるようになる方もいます。
こうした感情が高まると、怒りっぽくなったり急に泣き出したりと、感情のコントロールが難しくなるケースも少なくありません。
焦燥感
自律神経の乱れがおもな原因とされています。
普段は感じないような異常な焦りや強い孤独感を覚えた場合も、ストレス由来であることが考えられます。
行動的症状
ストレスによって心身に不調が生じると、必然的に行動面にも支障をきたすようになります。
注意力の低下やミスの多発は思わぬ事故にもつながりかねないため、このようなことが現れた場合は、まずは心身をきちんと休ませるようにしましょう。
まとめ
自分はどこまでのストレスに耐えられるかを知っておくことや、ストレスがかかりすぎる事態は極力避けるようにすることが重要です。
どんなに仕事や家庭のことを頑張りたくても、資本となる心と体の状態が万全でなければ、やりたいことができなくなってしまいます。
ぎりぎりまで我慢して、最後の最後に破裂するようなストレスの貯め方をしていると、自分にも回りにもよくありません。
今回はここまでです。ありがとうございました。
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