ニック・マギーリュー著『JUST KEEP BUYING』は、
“いつ投資すべきか”ではなく、“続ける力”によって富を築く方法を、データと実例をもとに解説した一冊です。
本書が伝えているのは、投資のテクニックではなく、
「お金」と「時間」をどう扱うかという“人生の戦略”。
難しく考える必要はありません。
本のタイトルがすべてを表しています。
Just Keep Buying(ただ買い続けるだけ)
それでは、内容をわかりやすくまとめていきます。
■ 1. なぜ「買い続ける」ことが最強なのか
多くの人は株価の上下にビクビクしますが、本書は明確にこう言います。
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市場の下落は必ず起きる
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タイミングを完璧に当てるのはプロでも困難
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だからこそ「継続」が最も再現性が高い
値上がりでも値下がりでも関係なく、一定のリズムで買い続ける人が最終的に資産を増やしやすくなります。
淡々と積み立てることで、価格の“平均化”が働き、長期では最も安定した成果が出るからです。
■ 2. 節約より「収入を増やす」方が重要
本書の大きな特徴はここ。
多くの投資本は「支出を減らせ」と言いますが、本書は違います。
● 節約には限界がある
削りすぎると生活の質も下がる。
● 収入アップは限界がない
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副業
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転職
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スキル習得
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独立
など、収入を上げる行動こそ、お金の余力を大きくし、
その余裕が投資の“弾薬”となります。
「稼ぐ力 × 継続投資」 が富を加速させるという考え方です。
■ 3. お金を「働かせる」仕組みを作る
本書が伝えるゴールはとてもシンプル。
お金が自分の代わりに働く状態をつくること
そのためには…
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株式
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債券
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不動産
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ETF・インデックス
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事業
など、生み続ける資産へお金を移していくことが重要。
銀行預金に置いておくだけでは、お金は働きません。
投資は「お金の転職活動」のようなものです。
■ 4. 投資は“シンプル”でいい
本書は投資の複雑なテクニックを否定します。
◎ 著者の基本スタンス
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個別株で勝負しない
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低コストのインデックス中心でOK
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あれこれ動かず、淡々と積む
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市場の上下は無視して良い
この“シンプルさ”が継続を助け、継続が結果をつくります。
■ 5. 「買い続ける」は不確実な時代に勝つ戦略
未来は誰にも予測できません。
しかし、ひとつだけ確実にコントロールできるものがある。
それが 「買い続ける行動」 です。
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不景気でも
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金利が上がっても
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株価が下がっても
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SNSで悲観が流れても
毎月の投資は淡々と続けるだけ。
こうした行動が、“時間”と“複利”という最強の味方を引き寄せます。
■ 結論:いつ買うかではなく、どれだけ続けられるか
この本が伝えたいことはとても明快です。
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投資を恐れない
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節約一辺倒にならない
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収入を増やし投資余力を作る
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コツコツ積み立てる
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はやく始めて長く続ける
つまり、
お金の不安は「継続」という武器で消えていく。
気づいたときには、
“お金が自動で増える仕組み”があなたを守ってくれるようになります。
■ 最後に(ブログ用ひとこと)
『JUST KEEP BUYING』は、投資本というより“人生の戦略書”です。
難しい知識がなくても再現でき、誰でも始められる内容で、
長期の資産形成において最も信頼できる考え方の一つです。

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